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■東日本大震災 津波被災地見聞録 其之壱
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□岩手県久慈市(平成二十三年十月九日訪問)

 三陸地方の中でも岩手県最北部に位置する久慈市は、街の中心は海からさほど遠くはないのだが、高低差があるのか、駅や市役所などは被害を受けなかったようだ。

ただし埋立地らしい港湾部分の被害はかなりのものだったようで、頭上の道路標識が折れ曲がったままになっていたりする。

積み上げられた瓦礫からも被害の大きさが伝わってくる。
それでもやはり他地域に比べると瓦礫が少ないのか、作業が進んで、数箇所にまとめられている。

沖でクレーン船ようなものが操業しているなど、既に港湾は使用可能な状態であるらしい様子。
このクレーン船は復旧作業を行っているのかもしれないが。

 久慈市街では被害を受けたのが主に埋立地であるせいか、家屋の被害などもあまり見受けられなかった。
もしかすると、被害を受けた家屋は既に更地になっているのかもしれないが、そういった形跡(家屋の基礎だけ残っているなど)もなかったように思う。

そのため、久慈市街では多くの宿が通常通り営業している。
深刻な津波被害が報じられる岩手県沿岸部にあって、平成二十三年秋の時点では、おそらく唯一普通に宿を選ぶ事が出来る街だった(楽天トラベルやじゃらんnetなどで三陸の宿を探した際にそうであった)。
写真は、筆者が宿泊した久慈の宿・つたや旅館。

久慈最大の観光名所とも言える琥珀博物館は、山間部とも言うべき場所にあるので、全く被害は受けておらず、 通常通り営業している。

久慈駅も機能しているが、運行しているのは、三陸鉄道北リアス線の久慈-陸中野田間のみ。
JR八戸線は未だ復旧しておらず、JRの車両は久慈で孤立したまま。


□岩手県九戸郡野田村(平成二十三年十月九日訪問)

久慈市の南に位置する野田村。
国道沿いの海岸は津波の直撃を受け、防波堤の一部が吹き飛ばれて沖に浮かんでいたりした。

破壊された水門。コンクリート部分だけが残っている。仕切りは津波が流し去ってしまったのだろう。

地図を見てみたら、ここは十府ヶ浦海岸という名所だった。
防波堤の内側には土産物屋や食事処などがあったのかもしれないが、瓦礫が集められ、整地されつつあるのでよく分からない。


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