■東日本大震災 津波被災地見聞録 其之六
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□宮城県本吉郡南三陸町(平成二十三年十月二十九日訪問)
町の中心部に津波が押し寄せ、町役場も被災した南三陸町。
沿岸に中心部があるため、街は壊滅状態であり、焼け野原のような光景が続く。
海岸から約1キロくらいの場所。
やや遠方に宮城県の合同庁舎が建っているのが見えるが、上の方まで津波に飲み込まれ、外壁・内部ともにボロボロ。
山の麓の森の木が、茶色く立ち枯れているのが続いている。
この写真の外の左の方(内陸側)にもずっとこの茶色い帯が続いており(最初の写真の右側にも写っている)、津波がこの高さまで来たのであろうことが分かる。
台地の上にある家屋は無事だが、そこに至るまでの平野は、無人の荒野と化している。
台地へ上がる途上にある建物は、下層階が被災していて、補修している様子がうかがえた。
なお、上の写真とこの写真の手前に写っている、基礎と壁の下の方だけがわずかに残っている建物は、コンビニ(ファミリーマート)であったらしく、敷地内では仮設の建物で営業していた。
壊滅した南三陸の中心部にあって、このファミリーマートは唯一稼動していると言っても良い商業施設の模様。
ここでは小学生などが親の迎えの車を待ったりしていた。
なお、写真は撮っていないが、もっと海岸近くには建物が集中したようで、より悲惨な状態になっている。
そんな中でも、そこに元あったであろう食堂の看板が立っていて、仮設住宅近くで営業再開、といった趣旨の事が書かれていた。
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