狭山田女:おおっ、デッカイ門だ。大きな神社だねえ。鳥居も横長でちょっと変わってるな。
狭山田女:石に神様が祀ってあるみたいだね。
狭山田女:景行天皇の伝説もあるんだ。土蜘蛛と関係ありそうだね。
狭山田女:立派な参道だなあ。あれ?でも健緒組命を派遣したのは崇神天皇なんじゃなかったっけ。
狭山田女:でも阿蘇の神様と深い関係があるのは間違いなさそうだね。
狭山田女:それにしても「健軍」てのはちょっと変わった名前だね。
狭山田女:こっちが本殿だね。「霊的防衛」って、つまり軍神って事か。賊に対してって事は、土蜘蛛とも関係ありそうだね。
狭山田女:つまり、南の熊襲・隼人に睨みをきかせる意味があったんじゃないかって事だよね。
大山田女:そうですね。以前からこの地で土蜘蛛を討った将軍として祭られていた健緒組命を、磐井の乱平定後、改めて新羅に対する軍神として祭ったのかもしれません。もっとも磐井は本来「九州の大王」であり、磐井の乱は大和に対する北部九州最後のまとまった抵抗、とする見方もありますが……いずれにせよ、新羅に対する防衛という性格は、磐井の乱以降のものでしょう。あるいは、もっと後の、白村江の戦い以後かも知れませんけどね。このときは朝廷が北部九州のあちこちに防塁を築く程、警戒していますので。
狭山田女:こっちの神社も立派だね。
狭山田女:大きな神社だけあって、他にも境内社がいっぱい建ってるね。
大山田女:疱瘡、つまり天然痘にかかった人の肌のようなので、疱瘡石と呼ばれています。これをなでて病気平癒を祈るのだとか。美和神社の祭神は、大和の大神(おおみわ)神社と同じ大物主神(オオモノヌシノカミ)。崇神天皇の時代、疫病鎮めに霊験があった事から、病気平癒の神とされています。それで疱瘡石が関係ある訳です。|
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狭山田女:それにしても、結構お参りする人が多いね。 大山田女:熊本市の市街地ですからね。近くには路面電車の停車場もあり、交通の便も良いのですよ。健軍神社への行き方は、左の地図を参照して下さい。 |