国道四〇六号にある渡土のバス停。ここからは川を見ることはできない。
川の近くまで下った、渡土橋のたもとにある竣工記念碑。記念碑の下には架橋の記が刻まれ、紅葉伝説にも触れられている。
架橋の記。以前この橋は洪水による流出が多く、昭和五十年代に五年の歳月と二億円数千万円の巨費を投じて現在の橋を架けたとか。ここは古来から交通の要所でありかつ難所でもあったようだ。紅葉伝説に関しては冒頭に書かれているが、柵橋に関してのみで渡土に関するものは書かれていない。
竣工記念碑の左にも碑があり、やはり竣工の経緯が書かれている。それによればかつてこのあたりは柵村と戸隠村に分かれていて、それが合併されてより一層橋の架設が望まれたとか。渡土橋の架橋は悲願であり一大工事であったらしい。確かにこの橋は柵橋と違って谷の高い位置に架けられており、難工事であったことが想像に難くない。
渡土橋より上流を望む。柵橋より大分高い位置にある。切り立った崖が川に迫る難所だ。
下流を望む。このあたりの岩場に少女の姿をした紅葉が倒れていたのだろうか。|
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渡土の場所は左の地図の通り。 |