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ハ、信仰、伝説、歴史
 アイヌの人々は、和人とは異なる独自の信仰・伝説・歴史を持っている。もちろん、地理的に隣接する和人との関わりは深い。特に、江戸時代以降は松前藩による圧政と明治政府による一方的な同化政策に遭ったことは忘れてはならないことである。その結果として、アイヌ民族の伝統は危機に瀕しているという現在の状況がある。
 私事だが、筆者の祖母は、アイヌ民族と同じ極東アジアの北方民族・満州人であったという。しかし、子孫に対する文化継承は何らなされなかった。日本国内にも複数の民族があり、それを巡る様々な事情がある。現代日本人はそのことをもう少し再考すべきである。それなくして真の国際化などあり得ない。まずは日本人は自らの民族性の自覚と尊厳自体を取り戻すべきである。自らの民族の誇りに無頓着だからこそ他の民族の誇りにも無頓着なのだ。その上で民族の共存とは何かということを考える必要がある。外来文化の表層のみを追いかけることに終始したり、内容や事情をよく理解せず盲目的に歴史を否定したり肯定したりすることが国際化なのではない。机上の空論ではなく、一人一人が主体的に自分の事柄として考えることが必要なのである。余談だが、自らのルーツにも関わる事柄なので少し書かせてもらった。

羆(ひぐま)の皮。アイヌの人々にとって熊はただの食料であるだけでなく、信仰の対象でもあった。熊を獲ることは英雄的な行為であったし、熊送りの儀式は有名なイオマンテと呼ばれる祭である。(平取町二風谷萱野茂アイヌ資料館)

数多く並べられたイナウと呼ばれる神への捧げもの。和人の神道でいう幣(ぬさ)に当たるもので、樹木を削り、その削りかけを上部に残している。イナウを多く集めたものをヌサであり、主に屋外に置かれて祭壇となる。イナウは魔除け・お祓いの道具でもあり、神道の幣と起源を同じくするものであろう。(静内町アイヌ民俗資料館)

ユーカラなどで語られるアイヌ神話のの英雄オキクルミの像。ここはハヨピラ(武装した崖の意)と呼ばれる場所で、オキクルミが人間に文化を授けた聖地とされている。アイヌコタンのある二風谷はすぐ近く。オキクルミはまた源義経だという伝説もあり、近くに義経神社もある。なおこの像は明治期に建てられたもの。ほか、このハヨピラは一部ではUFO飛来地としても有名。

静内町アイヌ民俗資料館やその隣にあるシャクシャイン記念館と同じ敷地にある英雄シャクシャインの像。十七世紀、松前藩の圧政に対してアイヌを率いて立ち上がり、長万部近辺まで迫ったが、次第に鉄砲隊に押され、最後は和睦の申し出に誘われてだまし討ちに遭った。ここはシャクシャインが最後の戦いを繰り広げたチャシ(砦)である。今でも年一回大規模な追悼の儀式が行われる。



道内各地のアイヌコタン・資料館への案内
 ここで紹介している静内町アイヌ民俗資料館・シャクシャイン記念館・シャクシャイン像は、日高管内・静内町の東南の郊外の丘にある、真歌公園内にある。苫小牧方面より国道二三五号線を向かうと、静内の街を過ぎて静内川を渡り、信号を越えて少し行った先に、左に線路を越えて山に登っていく道があるのでそこを入る。山を登ってから左に入る道があり、その突き当たりが真歌公園である。結構分かりにくいので注意。公共交通機関ならば、JR日高本線静内駅より徒歩か。
 アイヌの聖地とも呼ばれる二風谷へは、苫小牧方面から国道二三五を南下、門別町の富川で国道二三七号線に入る。そのまま北上すればやがて左側にハヨピラや義経神社が。二三五号をそのまま少し進めば二風谷である。公共交通機関ならば日高本線富川駅よりバス。
 川村カ子トアイヌ記念館は旭川市内の近文という地区にある。住宅街の中にあって以外に分かりにくい。看板や地図等でよく確かめよう。公共交通機関ならば旭川からバスやタクシーを使うか、JR近文駅から徒歩。
 これらの場所はあまり観光地化されていない、落ち着いたたたずまいを見せているが、阿寒湖畔のアイヌコタンなどは大々的な観光地となっていて、土産物屋が何件も連なっているし、アイヌ舞踊の実演もある。この阿寒湖畔にも店を構える「丸木舟」という店の本店?が屈斜路湖畔にあり、そこでは音楽家アトゥイ率いる現代アイヌ詞曲舞踊団「モシリ」のライブが見られる。観客も参加できたりするところが面白い。阿寒湖畔の伝統舞踊では、シーズンオフで観客も少なかったせいか、いきなり皿投げ踊りの皿をこちらに投げられてビビった(笑) なお屈斜路湖畔にもチセや資料館などがある。
 ほか、有名なアイヌコタンとしては苫小牧近くの白老ポロトコタンがある。こちらは筆者は訪れたことがないが、一見の価値がある場所だと思う。



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