朝靄の立ち込める、紅葉稲荷社全景。平成十六年十月十六日撮影(紅葉祭りの前日)。この年は紅葉(こうよう)が遅く、まだ木々が青々としている。
鳥居に掛けられた「紅葉稲荷社」の扁額。
境内に向かって左にある石碑。一行目に「紅葉稲荷社前宮建立由来の碑」と書いてある。
境内向かって左に鎮座する、この祠が紅葉稲荷社前宮である。
境内奥にある巨岩と祠は「山の神」。これは紅葉が荒倉山に籠もるに際して自ら祀ったものだという。やはり紅葉は山の神を奉じるシャーマンだったようだ。また実際山の神は紅葉稲荷社と違って古くから祀られており、地名にもなっているという。
山の神の案内板。損傷が激しくて読みにくいが、前半は上の写真のところで書いたような内容、後半は下駄の歯跡がついた岩、駒の爪跡石がある旨が書いてある。
「山の神」に祀られる祠。手前の小さな畳は私が紅葉様の撮影に使った際置いたもので、この後このまま忘れていってしまった。次の日は紅葉祭りだったので、主催者の皆様が片付けて下さったことだろう。ゴメンナサイ。
境内向かって右にある「木戸」の案内板。紅葉稲荷社手前の急坂のことを指す地名で、上木戸と下木戸に分かれている。この地形を利用して紅葉軍が木戸を置き、守りを固めたとか。ここでは紅葉軍と維茂軍の激闘が繰り広げられたという。
紅葉稲荷社の道を挟んだ向かいにある駒の爪跡の案内板。書いてある通りだが、草が生い茂っていてよく分からなかった。それと山の神の案内板にあった「下駄の歯跡のついた岩」はどこにあるのだろう。もしかして山の神の巨岩のことだろうか。ちなみに案内板が駒の「瓜」になっているのはご愛嬌。
こちらは十一月上旬の紅葉稲荷社全景。境内の地面は落ち葉のじゅうたんになっている。|
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紅葉稲荷社の場所は左の地図の通り。また、以前訪問した様子はこちら。ここで行われる「鬼女紅葉祭り」に関してはこちら(第四十六回)やこちら(第四十七回)。 |