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紅葉紀行
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ヘ、別所温泉その他
 これまでの項で別所温泉の代表的な見所を紹介したが、その他にも別所温泉には数多くの見所がある。その中でも重要なのは、別所温泉の温泉自体であろう。各旅館に浴場は備わっているが、共同浴場の外湯もいくつかある。また温泉を中心にして形成された温泉街も魅力的だ。古来からの名湯であり、先に挙げた枕草子をはじめ、様々な文学作品にも取り上げられている。外湯を巡り、神社仏閣や文学の舞台を訪ね、温泉街を逍遥する、そんなのんびりした文化的な旅が出来るのが、別所温泉である。

別所温泉の外湯の一つ「大師湯」。その名の通り慈覚大師ゆかりの湯である。安楽寺の樵谷・幼牛禅師の木像が、夜な夜な入浴しに来るので、それを畏れた村人が木像の目玉を抜き取ったという伝説もある。

外湯の一つ「石湯」。こちらは真田幸村の隠し湯と言われている。池波正太郎の「真田太平記」にも登場する。

外湯の一つ「大湯」。木曽義仲ゆかりの湯で、吉川英治の「新平家物語」にも登場する。別所温泉の温泉は、「霊湯禊場」にて紹介予定。

温泉情緒溢れる別所の街。右の建物は、甘味処。

観光客用駐車場に建つ水車小屋。

別所温泉ではそばなどの食事も楽しめる。こちらは北向観音参道沿いにある「食事処 福寿家」の鴨汁そばと馬刺。秋には松茸料理も楽しめる。

上田交通の別所温泉駅。別所温泉は鉄道でも容易にアクセスできる。

小ぢんまりとした電車が走る上田交通。写真は東急七二〇〇形(上田交通は東急の系列傘下)。平成十七年十月には上田交通唯一の鉄道線である別所線が子会社化され「上田電鉄」となる予定。

かつての上田交通の名物・丸窓電車(モハ五二五〇形)。別所温泉駅のすぐ近くに保管されている。

横から見ると丸窓がよく分かる。筆者は少年時代、岐阜の親戚をよく訪ねたが、その際大正時代の丸窓電車(名鉄モ五一〇形、現在も予備車ながら健在)によく乗っていたので、丸窓電車にはひとかたならぬ思い入れがある。

丸窓電車の解説板。土休日にはこの車両を模した「まるまどりーむ号」が運行される。

こちらも丸窓電車の解説板。筆者の出身地・名古屋で製造されたというところも惹かれるところである。

新旧車両がコンニチハ。地方私鉄にコトコト揺られて温泉巡り、というのも旅情があっていいだろう。



別所温泉への案内
 別所温泉は長野県上田市の東南部に位置する。上信越自動車道上田菅平ICから上田市街を経て、県道六五号上田丸子線、県道一七七号鹿教湯別所上田線を通って行くのが一般的。ほか、松本方面や諏訪方面からのアクセスも可能。鉄道でのアクセスも容易で、長野新幹線・しなの鉄道(旧JR信越本線)の上田駅で上田交通別所線に乗り換え、終点の別所温泉駅で降りればすぐに別所温泉である。
 既に書いたように、別所温泉を含む塩田平(上田市南部の台地)は鎌倉時代、北条氏の領地で、別所温泉以外の場所にも前山寺、中禅寺など、多くの文化財や見所がある。


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別所温泉の場所は左の地図の通り。温泉街は北向観音の門前町でもあり、中心となるのは北向観音。しかし、同時に北向観音は別所温泉の最奥でもあって、その背後は山である。



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